ケニアでコーヒー飲み比べ!農園ツアーも調べてみた
少し前にスタバでケニアのコーヒー豆を味わう機会があり、飲みやすさと風味の面白さから興味がわいていました。
そのタイミングでフェインさんからもケニアのコーヒー豆が手に入ったと言われたため、今回はケニアとボルボンで飲み比べをして感想をまとめています。
タイムリー!スタバで飲んで飲みやすかったから気になってたんだよね。個性的で面白い味よね。
俺はいつも行く喫茶店のマスターのところでゲットして飲んでた。これ、ボルボンと飲み比べたらより個性がわかりやすいかもね。
いつもは感想をメインで載せますが、今回ケニアを調べていったら農園に注目することでよりケニアコーヒーを楽しめることがわかりました。
新たな発見となる人もそうではない人も、コーヒーを農園から見つめてみる機会として最後まで楽しく読んでくださいね。
ケニアとボルボンコーヒーを飲み比べしてみた!
ケニアとボルボンを飲み比べてみて思ったのが、ケニアはとことん野性味あふれる味と香りが印象的でした。
説明が本当に難しく野性味あふれる味と香りとしか表現方法が思い浮かばないのですが、青臭さとも木の実っぽさとも違うため不思議な感覚でした。
なぜか原生林の湿った空気の香りを彷彿とさせる香りがするんですよね。
ボルボンが安定感あるバランスの取れた味わいに対して、ケニアはいい意味で個性を特化させた味わいで違いがハッキリとして面白い飲み比べとなりました。
ケニアコーヒーはトマト風味説の率直な感想
知ってる?調べてたらケニアコーヒーはトマト風味なんていう説を見つけたよ!
うむ…トマト風味なんて全くしなかったけど、世の中には色んな考えの人もいるんだな…
ケニアコーヒーはトマト風味説をネットで見かけましたが、個人的には全くトマト風味と感じませんでした。
独特の野性味が青臭さのように感じてトマト風味ととらえた人もいると思うと、人の味覚は面白いと感じました。
また一般的なコーヒーの表現方法がわかるようでわかりにくく、ある程度決められた表現になっていることに不満を感じる身としては、新しい表現方法に面白さも感じました。
結局あなたがどう思うかは飲んでみないと分からないため、野性味と思うかトマト風味と感じるかぜひ試してみてくださいね。
ケニアの香りの3変化
ケニアコーヒーでも香りの3変化をより具体的にまとめていきます。
今回もこの3つの区切りでそれぞれ感想をまとめますね。
- 開封時の香り
- ミル時の香り
- 完成時の香り
開封時の香り
開封時の香りからすでに、他のコーヒーとは全く違う独特さを感じました。
酸味も感じてはいるものの、私の第一声はなぜか「原生林の空気感感じる!」でした。
私もよくわからないのですが、なぜか湿度の多い木が自然のままに生えてる原生林の森を思い出す香りだったんですよね。
散々迷った挙句、野性味あふれる香りと言う表現で落ち着きました。
他にもコーヒーらしい香りもきちんとするのですが、やはり野性味あふれる香りに興味が強く引っ張られて開封時から飲むのが楽しみとテンションが上がったのでした。
ミル時の香り
ミル時の香りは、開封時の酸味は弱まったもののほんのりと酸っぱさを感じて爽やかな印象を受けました。
一方で野性味あふれる香りは弱まることを知らず、しっかりとミルされたあとも個性を発揮していました。
同時に私たちの興味関心もエスカレート。
お湯を入れたらどうなるのかワクワクしながら、ミル時の香りを楽しんだのでした。
なおコーヒーらしい香ばしさなどもしっかりと感じるところがまた不思議で、どんなに個性を感じても最終的にはコーヒーに収まるところもまた面白かったです。
完成時の香り
完成時の香りは、お湯を注ぐまでの過程で酸味が飛んだのか開封時のような酸味感はほぼ感じませんでした。
そして甘さに触れてこなかったのですがケニアコーヒーは甘さはほぼ感じず、スッキリとした中に原生林を想像するような野性味あふれる香りが最後まで続くコーヒーでした。
他には香りはないものかと何度もかいで分析しましたが、焙煎の香ばしさはコーヒーなのでもちろんあります。
しかし複雑な感じはなく、一つ一つの香りがシンプルに際立ち個性を特化させた香りがガツンとくるという結果となりました。
そもそもケニアはどこにある?
そもそもケニアはどこにあると聞かれたら、私を含め大体の人が「え…?アフリカ…?」と答えると思います。
それも正解なのですが、ケニアの周辺国をみてみるとエチオピアやタンザニアなどコーヒーで有名な国に囲まれていることがわかります。
またコーヒーベルトで見てみると赤道付近にあり、それをたどるとコロンビアやインドネシアなどと近い緯度にケニアはあります。
赤道に近いと何がいいのかと言うと、乾季と雨季がはっきりと分かれていない気候のため、紛争や経済的困難など気候以外のトラブルに見舞われなければ、通年コーヒーを栽培し出荷できる環境にあるから手に入りやすいと言われています。
ケニアを地理で見ると、意外とコーヒー栽培に向いた地域なのがわかりますね。
なぜケニアでコーヒーが栽培されるようになったの?
なぜケニアでコーヒーが栽培されるようになったのかは諸説ありますが、この2つが有力とされています。
- 1893年フランスの宣教師がインド洋にあるユニオン島からコーヒーをケニアに持ち込んだ
- 1900年にイギリスが植民地であるケニアでコーヒー生産をスタートした
その後品質改善と向上のため、1934年にケニアコーヒー局が設立され、品質管理以外にマーケティングとオークションを管理するようになりました。
日本ではあまりケニアコーヒーを見かけないかもしれませんが、実は世界的に見るとケニアコーヒーは高級銘柄として人気の豆だったりします。
発展を続けてきたケニアコーヒーですが、今後は収穫量がもっと増えたらいいですよね。
実はケニアは紅茶大国でもある
実はケニアは紅茶大国であり、年間の生産量は世界2位、輸出量は世界1位となっています。
オールシーズンお手頃価格で手に入るケニアの紅茶ですが、1月〜2月、7月〜9月は特に品質がいいと評判です。
スッキリした飲みやすさからレモンティーやミルクティーにしても美味しく飲めるため、一度飲んでみたいですね。
ケニアではどんなところでコーヒー栽培されているの?
ケニアでは国土の高低差を利用して、山の中腹でコーヒー栽培がされています。
具体的な地域を挙げるとニエリ県、キリニャガ県、ムランガ県、エンブ県が有名です。
特にニエリ県では品質が良いスペシャリティコーヒーの栽培が行われていて、注目度はさらに高い地域となっています。
次ではさらに栽培環境に注目してまとめてみました。
ケニアの栽培環境とは?
元々ケニアは海に面している一方で、ケニア山という山や谷もあることからでこぼことした土地なのが特徴です。
そのため昼と夜とでは寒暖差が激しく、それがコーヒー栽培に適しています。
また赤道直下なことから熱帯気候で、雨季も年に2回あり、ミネラルを含む火山灰の多い土もコーヒー栽培には好条件です。
でこぼことした土地による寒暖差と十分な雨量、土質がそろっている環境のため、いいコーヒーが作られているんですね。
なぜケニアコーヒーはキリマンジャロに負けない銘柄になれたの?
ここまで読むと、ケニアコーヒーも悪くなさそうだと思った人も多いはずです。
しかしそもそもケニアの周りにはエチオピアモカ、キリマンジャロと有名銘柄が多く栽培されています。
「ケニアコーヒーを売ろうと思っても、周りが強豪すぎてそもそもケニアコーヒーの入る隙はなさそうだし、静かに輸入するか紅茶とトレードしてた方がいいのでは?」とすら個人的には思うほど、新入りに対して過酷な状況なのが上の画像を見てもわかるかと思います。
それでもケニアコーヒーがエチオピアモカやキリマンジャロに負けない銘柄になりつつあるのはなぜなのかというと、品質へのこだわりです。
大規模栽培が悪いとは言いませんが、ケニアの農園は基本小規模栽培であり、収穫されるとファクトリーというところに持ち込まれます。
そこで厳しく等級わけがされて、オークションで決められた価格で取引されます。
また小規模栽培だからこそ豆の個性を引き出す工夫を農園ごとでしており、オークションを通した流通だけでなく農園と直接取引もできるためケニアコーヒーは広がっていきました。
有名銘柄の大規模栽培はその年ごとの出来を楽しむのに向いているのに対して、小規模栽培はその年の出来以外に農園の個性を楽しむこともできることからプレミアがつきキリマンジャロに負けない有名銘柄になれたというわけです。
ケニアのコーヒー豆の等級は?
ケニアのコーヒー豆の等級も以下にまとめたので確認してみましょう。
- AA→スクリーンサイズ17〜18(6.8mm以上)
- AB→スクリーンサイズ15〜16(6.0mm以上6.8mm未満)
- C→スクリーンサイズ15(6.0mm未満)
- E→エレファント。異常に大きい
- TT→風圧で飛ばされるくらいの密度が低くて軽い豆
- T→割れた豆、微細豆や未熟な豆
- BP→丸豆(ピーベリー)
Eの異常に大きい豆は、それはそれで飲んでみたいものです。
このように細かく分類されているからこそ、安心して美味しいコーヒーを飲める幸せに感謝ですね。
サードウェーブコーヒーとして人気の理由
ケニアコーヒーはサードウェーブコーヒーとしても人気です。
そもそもサードウェーブコーヒーってなんなのかも気になるけど、サードってことはファーストやセカンドもあったのかも気になって調べたらあったので、時系列に並べてまとめました。(字が細かくて申し訳ない…)
補足するとセカンドウェーブでは深煎りコーヒーが流行ったため、深煎りに耐えられる豆を作るべく品質を高める動きが加速しました。
サードウェーブでは品質追求の流れは衰えることなく、むしろ豆本来の味を楽しむからこその品質と個性の追求が増してきたのです。
またコーヒーも限りある資源。
生産者と購入者間のお金や栽培環境などがアンバランスではいつか終わりを迎えてしまいます。
そうならないようにコーヒー1杯の質を高めるだけでなく、持続可能な社会の中で安全にコーヒーを楽しむ流れがサードウェーブなのです。
こう考えるとケニアコーヒーはサードウェーブ向きだね。個性的な美味しいコーヒーだから、直接買い付けたい人も多そうだし。
私も納得したわ。そして農園について調べたらツアーもやってるのね!そこも簡単にだけど調べてみたから、次も読んでみて。
ケニアのコーヒー農園へのツアーも意外とある
サードウェーブとはいうものの急に素人がケニアに行っても…と思うのが普通ですが、実はケニアにはコーヒー農園ツアーも探せば意外とあるのです。
期間や費用、ツアー内容は様々なので、自分の目的にそって選べます。
以下にサイトを載せておくので、覗いてみてくださいね。
正直、日本企業(日本人)がやっているケニアツアー…しかもサファリではなく、コーヒー農園ツアーはかなり少ないです。
一方トリップアドバイザーは世界的に有名な企業のため口コミも多く、どの言語でツアーが進むかなど細かくツアー内容が書いてあります。
英語でのツアーが多くありがちですが、それでもいけるという人はトリップアドバイザーの方がツアー内容が選べるのでおすすめです。
ケニアのコーヒー農園ツアーの相場
ケニアのコーヒー農園ツアーの相場も調べてみると、5000円台〜50000円台と開きがありました。
中には3日間で約25万円のツアーもあり驚きました。
ツアー内容や期間により価格に変化を与えている場合がほとんどなため、予算に合ったツアーを絞り込んで検索すると希望のツアーを見つけやすいですよ。
コーヒー農園ツアーを選ぶ際の注意点
コーヒー農園ツアーを選ぶ際の注意点もまとめてみました。
- 所要時間や期間は希望通りか
- 集合場所や農園までの移動は何か
- 当日担当者と連絡がつくか(クチコミ参照)
- ランチは出るか
- ツアーで使用する言語は何か
- コーヒーの栽培の見学以外にワークショップはあるか
- 農園に行く前にサファリ見学などイベントが組み込まれているか
- コーヒー以外の農園の見学もできるか
調べてて怖いと思ったのが、現地へ行ったものの予定の時間になってもケニア人の担当者が来なかったという口コミがありました。
担当者いわく明日の予定になってるとのこと。
時差のせいもあるのかもしれませんが、勘違いや話がそもそも通ってなかったという人災も考えられます。
よく口コミを見て選ぶことでトラブルを回避できるので、ツアー内容以上に口コミをよく見ることをおすすめします。
まとめ
- ケニアコーヒーは野性味あふれる個性的な味と香り
- サードウェーブの流れもありケニアのコーヒー豆はより人気となった
- ケニアのコーヒー農園ツアーは口コミをよく見て選べば安心安全
農園ツアーには憧れますが、英語がネックなところ…。
日本語でのツアーを望むなら、日本企業がやっているツアーに参加するのがいいと感じたのでした。
あれこれケニアに想いをはせつつも、やはり1杯のケニアコーヒーからケニアを感じられるのは至福の時間。
キリンやライオンの動画を見ながら、ぜひ一度飲んでみるとケニアに行った気分になれますよ。
そして英語ができる猛者はケニアのコーヒー農園ツアーにチャレンジしてみてくださいね。



















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