【モカvsマンデリン】酸味と苦味をマリアージュで分析してみた!

普段コーヒーを飲んでいて酸味や苦味に違和感を感じた事はないだろうか?

モカなら酸味、マンデリンなら苦味が特徴のコーヒーとXでは多くの人が似た感想を持つことに気づいた。
私も実際、リフレッシュ目的と食品とのマリアージュ目的では、想像を超えて味の感じ方が変わる時があった。

酸味や苦味と言えばシンプルだが、どの表現を参考にしてもそれがどういう感覚を指すのかわかるようでわからなかった。

そこで今回はモカとマンデリンに対して3種のチョコレートでマリアージュし、酸味と苦味の表現を深掘りした。

この記事を読めばコーヒーの酸味と苦味の繊細さがわかるので、ライフスタイルに合った美味しい1杯を選べるはずだ。

チョコとのマリアージュで飲みやすかったのはモカ!


モカマタリ999  ゴールデンマンデリン

チョコとのマリアージュで飲みやすかったのはモカだった。
ただ、マリアージュしたチョコの味によってコーヒーの味の印象はガラッと変わる。
この発見はなかなかに衝撃的だったので、以下に詳しく伝えていこうと思う。

今回飲み比べたコーヒー

今回飲み比べたコーヒーは酸味のコーヒーとしてモカマタリ999苦味のコーヒーとしてゴールデンマンデリンを用意した。
それぞれどんなコーヒー豆か次で簡単に紹介する。

モカマタリ999

モカマタリ999(スリーナイン)は、原生種だけが持つ独特な香りのモカだ。
甘さと酸味を併せ持つのが特徴である。
豆はイエメン産の高級品であり、その価格は時価だ。

ゴールデンマンデリン

ゴールデンマンデリンは芳醇な香味を持つコーヒーだ。
濃厚なコクとソフトな苦味が特徴であり、さらに今回の豆はフレンチローストの仕上がりになっている。
インドネシアの限定農園産で、その価格は時価だ。

今回マリアージュしたのはチョコ3種

マリアージュしたガーナチョコ

今回マリアージュしたのはチョコ3種だ。
具体的にはロッテのガーナチョコレートからミルク、ブラック、ピンクの3種を揃えた。

コーヒーの酸味・苦味との比較のために慣れ親しんだ甘さのミルクとカカオ50%で程よいビター感のブラック、ガーナホワイトにいちごパウダーを練り込んだピンクなので、相性の違いはわかりやすいと思ったのが理由だ。

※全て2025年3月現在の価格(送料は含まず)で表示

ロッテ ガーナミルクチョコレート
ロッテ ガーナブラックチョコレート
ロッテ ガーナピンクチョコレート
※時期的なのか単品がなく、まとめ買いしかなかったため10個のまとめ買い価格で表示

モカの詳しい感想


モカの詳しい感想を伝えていく。
今回使用したモカマタリ999は酸味の後にビタミン感がある。
レモンティーを飲んだ時の余韻に近い。

そのためこのモカの酸味はレモンティーやビタミンという表現であればしっくりくる。

全体的な感想としては、爽やかな香りと口当たりで飲みやすいと感じた。
香りについてはさらに、開封時から飲む時までの異なる4つのタイミングでの変化も楽しんでみた。

モカの香りの4変化

モカの香りの4変化はこのタイミングで観察し、分析した。
  • 開封時(豆の段階)
  • ミルで挽いた時
  • ドリップしている時
  • コーヒーを飲む時
豆本来が持つ素直な印象から、ミルで挽くことで解放される香り、さらに熱が加わることで追加される香りの進化を具体的に伝えていく。

開封時(豆の段階)

開封時の豆の段階では、ナッツと麦茶を合わせたような香りがした。
焙煎の香りの中にこれらの香りも感じるようなイメージだ。

しかしきちんと調和しているので、まろやかさが際立つ香りがする。

ミルで挽いた時

ミルで挽いた時は豆の時よりも少し弱まるものの、酸味を感じる香りとほんのりナッツのような香りがした。
挽くことで、中から豆が持つ酸味のような香りが解放されるようなイメージである。

酸味感により少し鋭さが増していた。

ドリップしている時

ドリップしている時は、トーストのような香ばしさをともなった香りがした。
ひまわりの種のような香りとナッツの酸味のような香りに、渋さがプラスされる。

人によっては木の香りにも似た印象を受けるかもしれない。
ビタミン感も漂いはじめるのが面白かった。
温められたことで鋭さが抜け、香りが柔らかくまとまったと感じた。

コーヒーを飲む時

コーヒーを飲む時は、軽く爽やかなナッツの香りがふわっと香った。
コーヒー本来がもつ香ばしさとナッツの香りは相性が良く、癒しを感じる香りだ。

香りが軽やかなのでカフェインや苦味の重たさから来る抵抗感は無く、そのままスッとモカらしさが口に広がっていった。

マンデリンの詳しい感想


ゴールデンマンデリンの詳しい感想を一言で言うと、奥行き感のある香りと味わいである。

エスプレッソのような濃厚さでは無く、ソフトながらもしっかりとした苦味と濃いコクを感じるコーヒーだ。

コーヒーの全ての要素を凝縮したコクのある強いコーヒーといったイメージの味。

なお、使用した道具はKalitaの手挽きミルだ。

豆の量は約10gで、お湯の量は約140mlでドリップしている。

味は分かったものの香りも気になると思うため、次ではモカと同じく、開封時から飲む時までの4つのタイミングでの香りの変化をまとめてみた。

マンデリンの香りの4変化

マンデリンの香りの4変化もこのようなタイミングで見ている。
  • 開封時(豆の段階)
  • ミルで挽いた時
  • ドリップしている時
  • コーヒーを飲む時
深煎りのため深苦い香りがまず立ってくるのだが、予想に反して甘い香りが面白く変化したので、その視点で見てほしい。

開封時(豆段階)

開封時の豆の段階では、ローストの香りの中に生乳と生クリームのような香りも感じられる。
ローストよりも先に生乳、生クリームのような香りが先にくるのが不思議だ。

それくらい香りの個性は強いが、より深いローストの香りも後からくるので印象が逆転したため驚いた。

ミルで挽いた時

ミルで挽いた時はローストの香りが立ち、生乳と生クリームを足して2で割ったような香りは薄まる。

お互いに主張していたものが良く合わさり、香りに厚みが出る感じだ。

ドリップしている時

ドリップしている時は、フレンチローストの苦味の香りが前面に立ってくる。
ただあまり重い感じの苦い香りではなく、マイルドな厚みのある香りになる。

苦みの香りに生乳の香りが合わさり、香りにボリューム感が出ているイメージだ。

コーヒーを飲む時

コーヒーを飲む時は、苦味感のある香りがまず来た。
そのためモカの後に嗅ぐと、一段ズンと沈んだ深さを感じる感覚になった。

苦みの中にもマイルド感がある奥深い香り。
尖った香りではなくまろやかな苦味の香りは心地よい。

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モカの口コミ


モカの口コミを良い口コミと残念な口コミとでそれぞれ調べてみた。
周りと感じ方が違うのか、それとも同じことを思っているのかがわかるのでそこも参考にしてほしい。

良い口コミ

良い口コミはこのようなものがあった。


良い口コミには香りとほどよい酸味の美味しさが目立った。
香りは敏感な人とそうでないと人がいると思うが、モカは特に香りのファンが多いと感じた。

残念な口コミ

残念な口コミもあったので紹介していく。


残念な口コミを見ると、個人の好みの問題が大きいものがほとんどだった。
個人的にはモカは飲みやすくリフレッシュにも最適なコーヒーだと思っているが、苦手な人には苦手なのだとはっきりわかった。

しかしなぜ酸味がそこまで苦手なのか気になったので、その理由も調べて次にまとめた。

コーヒーの酸味が苦手と感じる2つの理由

コーヒーの酸味が苦手と感じる理由は2つある。
  • 個人の好みの問題
  • 酸味で身体が危険を感じて拒否反応を起こしている場合
個人の好みの問題は想像しやすいと思うが、身体が酸味をどのようにとらえるかも苦手意識に関係してくる。

今回のモカのような、レモンティーやビタミン感を感じさせる爽やかな酸味なら苦手と身体が判断することは少ない。

しかし酸味はそもそも危険信号でもある。
腐った食品や口に入れたら危険なものには、全てではないが酸味がある。

そのため本来危険ではないものでも、身体が酸味を感じた時に本能的に危険と感じてしまったら苦手意識となることもあるのだ。

コーヒーの場合でも個人差は大きいが、好みや本能が働く場合がある。

マンデリンの口コミ


マンデリンの口コミも良い口コミと残念な口コミがあったので、詳しく調べてみた。
苦みも捉え方が人それぞれな場合が多いため、マンデリンを楽しむか迷っている人は参考にしてほしい。

良い口コミ

良い口コミの中でも、詳しく感想を伝えているものを選んでみた。

 

良い口コミを見ると、コクや苦味に対して高評価の人が多かった。

コーヒーの焼きイモ感は私も感じたことがあり、マンデリンだけでなくモカでも感じたことがある。

ただしマンデリンもまた香り豊かなコーヒーなので、深みの中にそれぞれの味わいを感じている人が多かったと感じた。

残念な口コミ

残念な口コミも少ないもののあったため、紹介していく。

残念な口コミにも好みの問題が多かった。濃厚なコクなどは余韻を楽しめて個人的には非常に好きな味であるが、それを少し重く感じてしまう人もいるようだ。

また朝の時間は辛いなど、時間帯も影響を及ぼしていることがわかった。

3種のチョコとのマリアージュ結果


3種のチョコとのマリアージュ結果を、ここからは具体的に伝えていく。

モカの酸味とマンデリンの苦味にチョコを合わせると印象がどう変わるのか、味の異なる3種のチョコでマリアージュした結果意外な内容になったのでチェックだ。

モカの場合

モカの場合は次のようになった。
  • ミルクは甘さをビタミン感が中和して流していく感じで、正直合わないという印象
  • ブラックは一瞬まとまるが、チョコのビター感が出たのちにレモンティー感が残り、それぞれ主張してきて終わる感じ
  • ピンクは、ひとことで合わないと言えるほどお互いの酸味同士が大喧嘩してしまい、基本的に甘さとビタミン感の酸味が相性合わず。
全体的にモカはコーヒーの苦味が少ない分飲みやすいが、チョコの甘さと合わせると酸味が立ってしまうのが特徴だった。

そのため今回のマリアージュでは、甘さが一番抑えられているモカとガーナブラックの組み合わせが一番合っていると感じた。

マンデリンの場合

マンデリンの場合はこのようになった。
  • ミルクは甘さとマンデリンの苦味がお互い強く、両方の味がしっかりと残ってしまい、相性としては今一つといったところ
  • ブラックは、甘さが控えめな分ミルクより合うが苦味が残る
  • ピンクは、いちごの甘みを消せるが苦味が残るため苦味で解決しようとしている感じ
マンデリンの苦味と濃いコクがチョコを打ち消す結果となった。
口の中に甘さを残さずコーヒーのコクで終わりたい人には向いている。

この3種の中では、ビターな味わいのブラックが一番合うと判断した。

私たちがモカを選んだ理由


酸味の比較ではキリマンジャロを使おうか迷った。
しかしモカはフルーティで扱う店舗も多く、コーヒーをあまり飲まない人でも想像がつきやすい品種だと考えた。

またフルーティという表現がよく使われたからこそ選んだという理由もある。
最近のフルーツは糖度何%のように甘いものも多く、今一つフルーティと言われても甘いのか酸っぱいのか表現としてピンと来なかった。

そこでフルーティを、もっと納得できる自分たちの言葉で表したくなりモカを選んだ。

そもそもなぜ酸味を感じるのか

そもそもなぜ酸味を感じるのかには、理由がいくつかある。

コーヒーに含まれる酸にはクエン酸と酢酸、リンゴ酸が含まれている。
〇〇みたいな酸味など食品と例えられるのは、コーヒー特有の酸ではなく食品にも含まれている酸がコーヒーにも含まれているので、味が似てくる可能性があるためだ。

またコーヒーの酸は生豆の産地によって、酸の量が変わる。
標高の高いところで酸が多く育ち、低いところで少なく育つため、どのような場所で栽培されたのかは酸味を左右する。

さらに収穫後、コーヒー豆の焙煎が浅いと酸味が多く残り、開封して時間が経ち酸素で劣化してくるとコーヒーに酸味が出てくるのだ。

成分や栽培環境は変えられないものの、焙煎方法や保存方法で酸味対策はできるので、苦手な人は参考にしてほしい。

私たちがマンデリンを選んだ理由


私たちがマンデリンを選んだ理由は、酸味と対照的な苦味のコーヒーを比較対象にすることで、マリアージュが面白い結果になると思ったためだ。

また単純に、濃厚なコクというマンデリンのPOPに惹かれたのもある。

そもそもなぜ苦味を感じるのか

そもそもなぜ苦味を感じるのかというと、コーヒーに含まれる苦味成分による。
苦味成分にはカフェイン、クロロゲン酸があるが、このクロロゲン酸は焙煎が進むと苦味に変わっていく。

しかし、フレンチローストやイタリアンローストのようにしっかり焙煎されると、クロロゲン酸由来の苦味は減り、いわゆるコゲの成分による苦味が増えてくる。

また酸素による劣化からくる苦味もある。
そのため開封後は保存状態を出来るだけ良くして、焙煎方法は浅煎りのものを選ぶと苦味対策になるのでおすすめだ。

モカがおすすめの人


モカがおすすめの人を考えてみた。
  1. 酸味のコーヒーへ幅を広げたい人
  2. 苦味が残るコーヒーが苦手な人
  3. 紅茶好きからコーヒーもトライしたい人
特徴的な香りとビタミン感からファンも多いモカ。
挽きたてのモカは酸味の質が違うので、酸味が苦手だからと今まであえて自分からモカを選ばなかった人もぜひ一度自宅ミル挽きモカを試してみて欲しい。

モカはおすすめできない人

モカはおすすめできない人もいるので、次に当てはまらないか確認してみてほしい。
  1. 苦味やコクを楽しみたい人
  2. 酸味が苦手な人
  3. 独特の香りが苦手という人
フレンチローストのモカは酸味の中にも苦味を含んだ深いコクを感じる。
焙煎を変える事でコクが好きなコーヒー好きにもオススメ出来る味に変わるので試してみて欲しい。

マンデリンがおすすめの人


マンデリンがおすすめの人はこの通りだ。
  1. コクを楽しみたい人
  2. 重い苦味までは求めていない人
  3. 奥行きのある香味を楽しみたい人
マンデリンの芳醇な香りは一息休憩を入れたい時などにふと思い出して無性に飲みたくなる。
酸味が苦手という人にはとても美味しく感じられるコーヒーだと自信を持っておすすめ出来る。

マンデリンはおすすめできない人

マンデリンがおすすめできない人もるので、チェックしてほしい。
  1. 苦味が苦手な人
  2. 後に残るコーヒー感が苦手な人
マンデリンの苦味が苦手という人には中煎りのコーヒーを試してみると良いだろう。
ブラジル豆のフルローストはほどよく飲みやすい味になり、クセが無くとても飲みやすい。

まとめ

  1. モカにはレモンティーのビタミン感を思わせる酸味があり、マイルドな香りで飲みやすい
  2. マンデリンには苦味の中にも香ばしさのような奥深さがあり、コクを感じる
  3. モカもマンデリンもビターなブラックチョコだと相性が良い
これからもコーヒーの比較とマリアージュを通して酸味や苦味、香りやコクの違いを検証していこうと思う。

今回紹介したもの


ロッテガーナミルクチョコレート

ロッテガーナブラックチョコレート

ロッテガーナピンクチョコレート



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